日本アカデミー賞の授賞式に参加した話

◯第46回 日本アカデミー賞 授賞式

2023年3月10日(金)15:00〜(13:30 開場 18:40頃終演) グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール

 

前回の記事で言っていた一生に一回の現場、日本アカデミー賞の授賞式に参加してきましたー!!(パンパカパーン!!)

 

私の中で「お芝居」は、一にドラマ、二にドラマ、推しは舞台俳優なので、正直言うと「映画」は三の次くらいなんですよね。なのでこんなん絶対に無縁だと思って生きてたのに…どうして……。

 

お目当ては「ヘルドッグス」で優秀助演男優賞を受賞した坂口健太郎くん。

 

 

坂口くんについては、出演したドラマは割と見てるけどあんまり映画は見たことなくて、そこにおかモネの菅波先生でハマりまして(わかりやすい)。一応とと姉ちゃんも見てたから星野さんも大好きだったんだけど!んで、言うても他に好きなものが多すぎて、坂口くん関係はフォトブックのイベントとか、ヘルドッグスの舞台挨拶とか、合間合間にちょっと応募する程度だったんですけど、ことごとく外れまして。今回坂口くんが受賞したと発表されて深く考えずに「生で会えるチャーンス!!」と申し込んだら当たりました。いや当たらんと思ってたわ。

 

てことで、全く無縁の世界だった日本アカデミー賞について、当選してから過去の先人たちのレポをネットで検索して情報収集をしたんですが、一般の参加者が少ないのもあって数が少なくて(特にコロナ禍以降の話が)、たまたまはてブで昨年参加された方の話がめちゃくちゃ役に立ったので、おそらく来年以降のこの時期に急いで検索しているであろう誰かのために、私も取り急ぎ実際に参加してみてわかったことや感じたことをまとめておこうと思います。

 

昨年参加された方のレポを読むと昨年と今年でもだいぶ異なる点があるので、あくまでも参考程度にお願いします。

 

観覧チケットの申し込みについて

まずは観覧チケットの入手方法です。取り扱いは「チケットぴあ」で、私は一番最初の「いち早プレリザーブ」というもので当選しました。この「いち早プレリザーブ」はチケットぴあのカード会員(クレジットカード・年会費有)でないと申し込めないのですが、12月ごろに推しの出演舞台の東京千秋楽公演申し込みのためにぴあカード会員になったところだったので、たまたま有効活用できました。ちなみに一年は会費無料なのでまだ会費は払ってないのと、推しの舞台は外れました。

 

尚、申し込み期間は1/24〜2/6で、当落発表は2/7だったので、当選してから当日まで約1ヶ月の準備期間があったので助かりました。いち早プレリザーブのあとはぴあの一般販売なんだと思いますが、そこは追えていません。すみません。

 

あとすごい大事な話をしておくと、チケット代が41,000円でした。たっか。どんだけだよ。プレミアムグッズが付くとしても高いだろ。普段舞台やフィギュアスケートを見に行ってますが、その中でも特大の額面だったので怯みました。がしかし、「いやこれは一生に一度の現場や!!」の気持ちで押し切りました。ま、当選した後にコロナ前はディナー付きでこの額面だったのを知って、ふざけるな!!とは思いましたけどね()

 

当日までに準備したこと

当日のドレスコードは「セミフォーマル」でした。冠婚葬祭に参加する頻度も落ちてきてる今日この頃だったので、「セミフォーマル」や「日本アカデミー 服装」で検索しまくりました。簡単に言うと、結婚式に参加するくらいの服装で大丈夫そうでした。私はショートヘアなので髪はまぁいいかなとして、数年前に使った結婚式の時のドレスワンピを使いまわそうと思ってたんですが、事前に着て確認してみたところどうしても年齢不相応さが出てしまったので、現実を受け入れて年相応のものを新たに購入しました。舞台現場でも使います。

 

実際当日の現場でも結婚式のようなドレスアップ(ヘアもサロンでやってもらったような感じ)だったり、お着物の方もいらっしゃいました。時折カジュアルじゃないかな?という方もいましたが、ある程度気合を入れて行った方が場に合っていて楽しいと思います。

 

他、当日持参したものですが、前年以前に参加した方のレポを参考に、双眼鏡とカメラを持っていきました。どちらもガチ装備だったので大きなバッグで行きましたが、座席の下に置いておけるので、特に問題はないかと思います。まぁ「クロークに預けなくてよろしいですか?」って言われたけどね!荷物多くてごめんなさいね!

 

あと、昨年参加された方のレポを読んで持って行くべきか迷って持っていかなかったものとして、やっぱり持っていった方が良かったなと思ったのは、ストールやショールなどの会場内での防寒対策です。コロナ対策で換気をしているのか、会場は寒めでした。レース生地の五分袖の服装だったのですが、式の終わり頃は思わず腕をさすってしまいました。これも備えあれば憂いなしです。

 

当日〜開場から受付まで

さて当日です。「会場内は開演前の時間前は撮影可、ただし混み合うので早めに行った方が良い」という先人の教えのもと、早めに行こうと思っていたのですが、支度に手間取り結局最寄りの品川駅に開場時間ジャストに着きました。

 

ここから歩いて15分程度のところに会場のパミールはあるのですが、上り坂なのでなかなか鍛えられました。あと、パミールへの入り方がわからなくて、近くいた警備員さんに閉鎖された門越しに尋ねたところ、「新高輪のホテルの入り口から入って」と言われて来た道を戻る羽目になりました。

 

新高輪のホテルのロビーを抜けてキョロキョロしていると、それらしき看板をようやく発見!

 

 

おお!こっちだ!間違いない!とここでようやく安堵しました。

 

パミールの1階が受付なのですが、クロークに荷物を預けたい人は受付の前に利用する必要がありました。おそらくですが、転売対策だと思われます。詳しくは後述します。

 

クロークでコートを預け、いざぴあ受付の列へ。まず検温消毒を済ませ、チケットもぎりです。今回私はぴあCloakからMOALAで受け取っていたので、所謂電子チケットでした。座席は3/3にわかっていたのですが、もぎり画面は開場時間にならないと開かなくて、MOALAははじめての利用だったのもあって合っているのか少し不安でしたが、大丈夫でした。

 

チケットのもぎり画面と顔写真付きの身分証明書を受付の方に渡し、マスクを外してしっかり本人確認をされました。下の画像はもぎり後のチケットの画面です。もぎり前はブロンズ像の部分がなかったのですが、電子スタンプ?みたいなのを押したらブロンズ像が出てきました。

 

 

そして、プレミアムグッズを渡されます。受領書にサインし、受け取ります。

 

今回のプレミアムグッズは3800円分のムビチケとBEAMSプロデュースのトートバッグでした。

 

日本アカデミー賞オリジナルトートバック produced by BEAMS+ムビチケ「映画GIFT」3,800円分

 

 

トートにはアクリルプレート?みたいなのがついてました。

 

 

バッグについては思ってたんとちょっと違うな…って感じでしたが、ムビチケについては思わぬ記念になった部分があったので後述します。

 

また、入場の証として腕にリストバンドをつけられました。

 

 

昨年まではコサージュと聞いていたので、り、リストバンド??と思ったのですが、どうやら受付(本人確認)後に入れ替わってチケットを転売する輩がいるとのことで、その場で強制的につけられはずせないものになったのだと推測されます。クロークが受付前なのもおそらくそのためだと思われます。転売ダメ絶対。

 

ちなみに、終演後1階にハサミとリストバンドを捨てるゴミ袋が設置されてました。行き届いてる!この手のリストバンドはイベントなどで着用経験がありましたが、マジで頑丈なので侮るなかれ。

 

あとここで座席図と注意事項が載ったチラシも受け取りました。

 

 

座席図は昨年とほぼ変わらない感じで、予想通りでした。あと毎年地上波で21時から録画放送してるので(これはだいたい毎年見てた)、それまで結果は言わないでねというお約束でした。

 

エスカレーターで2階に上がる前にリストバンドのチェックをされました。以降特に確認されたことはありませんが、何してても目立つとは思います。2階に上がったところで手荷物チェックを受け、ミネラルウォーターとプログラム他一式を受け取りました。プログラム他一式はビニールの手付き袋に入っていました。

 

プログラムはこれからやる映画の宣伝はカラーでドーンとしてるのに本授賞式の受賞者の写真は全部モノクロなので苦笑いしてしまいました。宣伝ありきすぎるのよ。

 

そこからさらにワンフロア上がった3階が今回の会場です。

 

当日〜開演直前までの会場

会場は国際館パミール 3階の「崑崙」という宴会場です。

上の画像は終演後に1階で撮影したものです。

 

「崑崙」の中に「香雲」という間があるようで、私はそこから出入りしていました。関係者しか通れない入口などもありました。

 

おそらくこの時点で14時近かったのですが、中央のレッドカーペットから受賞者卓を見渡せるところの写真待機列がすっかり伸びており、一度は怯んだのですが、折角なので並ぶことに。

 

列に並びながら撮った写真ですが、右側の囲ったところから後方まで延び、またそこからさらに下手に延びて折り返し上手寄りが最後尾でした。どういうこと?

 

14時からTVerでレセプションの生配信があったのでそれを見つつひたすら待っていたのですが、どうやらこの列はフォトスポットでもなんでもなく「勝手にお並びいただいている」もので、14時10分を過ぎた頃に「現状全く列が進んでいないので、列を崩して進んでお撮りください!14時40分にはレッドカーペットの養生を剥がします!!」と突然アナウンスされ、戸惑いながら列を前に詰め、とりあえず慌ただしく撮りました。

 

必死で写真を撮るオタクたちを撮るオタク

 

一応最前でもちょろり。このためにガチカメラを持っていったので役には立ちました。

 

もう一箇所、レッドカーペットの入口のところにも列が伸びていたのですが、そこに関しても勝手にお並びいただいてるのかなんなのかよくわからなかったので、横から適当に撮って済ませました。

 

 

この後一旦お手洗いに行ったのですが、その時はほぼ並んでいなかったのに出てきたら長蛇の列になっていたので、タイミングが結構大事です。

 

あと一応式中もお手洗いで中座はできるようですが、通路側じゃないと出入りが大変だったりもあると思うので、事前にお餅を食べておくと長時間我慢できるというライフハックを試したところ、帰宅するまで耐えられたので一応記しておきます。ありがとうセブンの豆大福。

 

勝手にお並び頂いていない公式のフォトスポットというものもあり、それがフォトパネルなのですが、おそらくレセプションに置かれているものと同じものです。

 

 

自分がフォトパネル前で撮影しようとしてたタイミングで、同パネル前の坂口くんの写真がTwitterに流れて来てたので、真似して右手ピースで撮影しました。

 

一応立ち位置もこだわってます。

 

パネルは二箇所ありましたが、どちらもそこそこ並ぶので時間には余裕を持って並ぶ必要があります。あとスタッフの方が撮影はしてくれますけど、めちゃくちゃ流れ作業なので写真の確認をする時間などはありません。ディズニーのグリより過酷だよ。尚、ここは終演後も撮影可能です。

 

当日〜開演から終演まで

開演以降は撮影禁止なので、開演直前に撮った写真です。これを撮った直後に「これ以降の撮影はご遠慮ください!」とアナウンスされました。ギリギリセーフ。私はFブロックだったのですが、まぁなかなかの埋もれでした。これでも私より後ろの人はいっぱいいる列なんですけどね。

 

演者さんたちのはっきりとした様子などはモニターを見ていました。

左右にモニターがあります。下手はレッドカーペットのすぐ後ろ、上手側のモニターの方はやや後方寄りに設置されてます。

 

よっぽど前列じゃない限り円卓の皆様の様子は見られません。レッドカーペットは背の高い俳優さんたちは肉眼でもお顔を見られました。坂口くんは背が高くて助かりました(笑)あと横浜流星くんにちょっかい出してたのもわかりました(笑)

 

まだ見られてないですけど、TVerで3/17まで見逃し配信されてるみたいなのでチェックします。余裕のある方は手を振ってくださったりして、尾野真知子さんや鈴木亮平さん、阿部サダヲさん、窪田正孝くんらが手を振ってくださって、思わず手を振り返してしまうミーハーなやつなのでした。

 

部門ごとに各受賞者の方が壇上に上がられてスピーチされたりするのですが、まぁ壇上ですら埋もれて見られない。昨年参加された方のレポのおかげで事前に覚悟はできていたし、舞台の方の劇場に推しがいるオタクなので「傾斜のなさは全てをコロス」とは身をもって知ってたいたが、こう…なんとかならんのかな…って思いました。せめて一律同じ料金はやめてほしいけど、結局後方だと売れない気もする。昇り降りがあるとあんまり高さも盛れないのかなと思った。

 

それでも一瞬見えたりする瞬間はあるので、双眼鏡は持っていって損はないと思います。まぁ持って行かなかった後悔より持って行く損だよ。私は最後の退場の時に円卓にいる坂口くんの顔が一瞬拝めました。持っていってよかったとこの瞬間心の底から思いました。

 

そんなこんなで夢のような時間はあっという間に終わり、帰りの電車が帰宅ラッシュに重なり一気に現実に引き戻されました。品川で一杯飲んでから帰れば良かったかな!!

 

参加してみての感想

率直に行ってみて良かったかどうかというと、「良かった!!!」に尽きます。「また参加しますか?」聞かれたら、「ウーン…」って感じだけど(笑)

 

41,000円は高いとは思います。ただ、テレビでは沢山カットされている俳優さんや女優さんの生のスピーチや裏話、そして特に監督さんを始めとする所謂裏方の方々のお話が聞けたのはとても貴重な体験でした。

 

皆さん映画を愛されていて、役者、監督、脚本、プロデュース、音楽、美術、衣装などなど…沢山の方々の力で一つの作品を作り上げていること、そして数10年前の諸先輩方からのバトンを受け継いでいるという意識、人々が日常に感じる辛い気持ちを救うようなエンタメであること。今回の場で色んなことを学びました。

 

特に今回行って良かった!!と思ったし、会場が一番沸いたのは、話題賞のワンピースフィルムレッドで登壇されたルフィ役の田中真弓さんのスピーチが聞けたことです。

 

 

生「海賊王に俺はなる!」ですよ!?もーーー鳥肌が立ちました。最高でした。生きてて良かったレベルです。話題賞プレゼンターの菅田将暉くんも「子どもの頃から少年ジャンプを購読していたので…」とコメントしていて、ジャンプ読んでたら興奮するよねわかるよと勝手に親近感が湧きました(アカデミー賞俳優相手に湧かすな)

 

あとはテレビでは映ってない退場の時に坂口くんと二宮和也くんと岸井ゆきのさんらのやりとりが見えたことかな。他に受賞者のいない方々は退場もまとめられてて、その枠でした。永野芽郁ちゃんや阿部サダヲさんもいらしたかな?坂口くんが二宮くんに道を譲って、その二宮くんは最優秀主演女優賞を獲った岸井さんに先頭を譲ってっていう微笑ましいやりとりがありました。

 

他にも印象的なことをあげていったらキリがないんだけど、プレゼンターの西島秀俊さんのスピーチがとても印象に残りました。新人俳優賞の皆さんに優しい声かけをされていたことと、オンエアではカットされていたけど、翌日が東日本大震災から12年になることにも触れていました。

 

震災の話の時、同じ場に坂口くんと清原果耶ちゃんという「おかえりモネ」のチームが揃っていたのもあり、必然的にそのことも思い出されました。

 

あと、記念品にムビチケがあったのもすごく意味のあることだなと思いました。プリンスホテルの食事券よりとても意味がありません…??ただ、3,800円はさすがに安くない?と思いましたけど()

 

また、帰宅して開封してみたところ、思いがけず中に受賞者の名前が印字されていることに気がつき、これは記念に残って良いなと思いました。

有効期限が半年なので否が応でも早めに(笑)映画館へ足を運ぼう!!と思いました。

 

まずは坂口くん主演の「サイド バイ サイド」かな!

 

 

4/14(金)公開です!皆様ぜひ劇場でご覧ください!(急な宣伝)

 

今回助演男優賞を受賞した「ヘルドッグス」の円盤も3/31に出ます!良かったらこちらも!!ネトフリでも配信中です!室岡を浴びてください!!